【メディア】毎日新聞デジタル版に記事が配信されました

夏休み、子どもを危険から守るには

毎日新聞デジタルに記事が掲載されました(こちら)。
新著発売にともない、夏休みの子どもの防犯対策について。

子どもの防犯対策で重要なことは、防犯を伝える大人の側が、防犯指導の際に「聖域=根拠なき安全」を設けないことです。「暗い場所は危ない」「知らない男性に注意」など、場所や人物を特定することは、「明るい時間は安全」「女性は安全」などの逆説的な聖域を設けることになるからです。

悪意・犯意をもつ人を外見だけで見抜くことは難しいからこそ、その言動に注意を払う、あいさつや健全な会話をする際も最低限の距離感をとる、危険を感じたら助けてくれる人がいる所まで逃げる…といった判断・行動がもとめられます。

一方、地域の中で、「あいさつはしない!」など、すべてのコミュニケーションを遮断することはおすすめできません。助けてくれる力が及ばなくなる、SOSを伝えることができなくなるなど、子どもが孤立して危険な状況を生み出すリスクがあるからです。

子どもだけになりやすい状況が広がる日本では、見守り・助け合いの防犯力も欠かせません。地域、個人、それぞれの防犯力を重ね合わせて子どもの安全確保に取り組むことがもとめられます。

市民防犯インストラクター 武田信彦(ヨッシー)

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