子どもだけになる瞬間を減らすために

市民防犯インストラクターの武田信彦です。
春を迎え、小学校では新1年生たちがデビューする季節となりました。
いわゆる「小1の壁」は、社会全体で向き合うべき課題ですが、
ひとり歩きが増える時期のため、「防犯対策」も欠かせません。
とくに通学路の防犯対策では、3つの防犯力を重ね合わせることが重要です。
①地域の防犯力 : 見守り・助け合いの屋台骨です!
②保護者の防犯力: 付き添いこそ最強の防犯力です!
③子どもの防犯力: 生きる力を実践して身を守りましょう!
本来、③子どもの防犯力を発揮しなくてよい社会が一番。
地域や大人の力で「子どもだけになる瞬間」をなくすことが理想です。
しかし、いま、子どもだけになりやすい環境は増加しています。
子ども自身の防犯力も欠かせない状況なのです。
「危険なことがあったら、防犯ブザーを鳴らしなさい!」
「防犯ブザーを持たせているから、安心です!」
子どもの防犯対策といえば、防犯ブザー。
購入&持たせることで、大人の“安心感”が生まれます。
しかし、その安心感は子どもの“安全”とリンクしていないかもしれません…
さらに、根本的な部分が理解されていない可能性すらあります…
そもそも、防犯ブザーとは、
①逃げる、②SOSを伝える…などの個人の対処力を補う道具。
①逃げる= 保護してくれる人の所まで急いで向かう
②SOS = 高音を発して、周囲へ助けをもとめる
どちらも、周囲の人々の協力がなければ成立しないことなのです。
緩やかなつながり合いの中で生まれる見守り・助け合い-
子どもたちを守るための現実的な防犯対策です。
これは、人との関係性を軽視する環境では育まれません。
さらに…
「不審者に気をつけろ!」
「知らない人に注意して!」
防犯指導のはずが、犯罪被害リスクを増大させています。
人を避ける、人を頼らない習慣が身に着いてしまうからです。
子どもが地域で孤立します…
子どもが「助けて」も「逃げる」もできなくなります…
上記の3つの防犯力を重ね合わせるイメージが現実的な防犯対策です。
そのために大切なことは…
①子ども・地域・保護者の防犯意識や対策をそろえる
②あいさつ・コミュニケーションを大切にする
③3つの防犯力が重なり合うような施策を行う など
いま、現状を理解した上で、丁寧な防犯対策がもとめられています。
市民防犯インストラクター 武田信彦(ヨッシー)
